海外における感情解析AIの活用事例 4選

こんにちは。株式会社シーエーシーEmpath事業推進室の柳原です。

皆さんは「感情解析AIの具体的な事例が知りたいな」「実際に効果はあるのかな」などと考えたことはないでしょうか。

今回の記事では、日本よりも感情解析AIの導入が進んでいる海外のケーススタディをご紹介する事で、感情解析AIの具体的な使い方や可能性について考えるお手伝いを出来ればと思っております。

2つの会社のケーススタディを2つずつ、計4つの事例をご紹介します。
面白い事例ばかりなので、楽しみながらお読みいただければ幸いです。

目次

  1. MorphCast
    a. コカ・コーラの広告キャンペーン
    b. 採用プラットフォーム
  2. audEERING
    a. ゲームの利用者テスト
    b. 医療従事者トレーニングシミュレーション
  3. まとめ

1.MorphCast

MorphCastは2013年からAI事業に取り組んでいるイタリアの会社で、表情解析AIを提供しています。

  1. コカ・コーラの広告キャンペーン

参照:Coca-Cola, https://feeling.reflektor.digital/#/, (参照2024/03/06)

コカ・コーラがアメリカの電子音楽プロデューサー「Marshmello」とのコラボキャンペーンを行う際、キャンペーン特設サイトに表情解析AIを使ったコンテンツを取り入れました。
内容は、限定コカ・コーラを飲みながらMarshmelloの音楽を聴いている時のユーザーの表情を検出し、その表情からアートを作るというものです。

実際に私も体験してみました。2回体験してみたのですが、真顔だと暗い色、笑顔だとポップな色、と表情によって出てくるアートの色も変わり、とても楽しめる体験でした。

是非皆さんも以下リンクから体験してみてください!

ブランドとユーザーの感情的な結びつきを高めるために感情解析AIが導入された事例でした。

参照:MorphCast, “Coca-Cola | Transform your feelings into art”,  https://www.morphcast.com/showcase/cocacola/, (参照2024/03/06)

  1. 採用プラットフォーム

参照:enablex, https://www.enablex.io/hire/, (参照2024/03/06)

EnableX Hireという採用プラットフォームは、選考する側のバイアスを軽減し、かつ効率的な採用プロセスを提供するために表情解析AIを取り入れました。

このプラットフォームは、主に動画選考のプロセスをサポートするためのものです。具体的には、動画から候補者の表情を解析する事で、候補者の自信具合や注目度合い等を算出することができ、各社の採用方針に従ってカスタマイズが可能だそうです。

この導入の結果、雇用するために所要する時間を80%削減したとのことです。

詳細は以下リンクよりご覧ください。

参照:MorphCast, “EnableX | AI-Powered Video Hiring Platform”, https://www.morphcast.com/showcase/enablex-ai-powered-video-hiring-platform/, (参照2024/03/06)

2.audEERING

audEERINGは2012年に設立されたドイツの会社です。音声から感情解析を行います。

  1. ゲームの利用者テスト

参照:PlaytestCloud, Remote playtesting for mobile games — PlaytestCloud, (参照2024/03/06)


PlaytestCouldという、モバイルゲームに対してユーザーテストをするための一連のソリューションを提供している会社があります。

この会社の従来のソリューションは、テスターの人数やプレイングビデオの長さによって、何十時間分にもなるビデオが作られ、それを依頼側のゲーム会社が手動で評価しなければいけないというものでした。

そこで、このタスクを軽量化するために、AudEERINGの音声感情解析AIでテスト中にテスターの感情を取れるようにしました。

この感情情報で評価の部分をある程度置き換えることによって、テスト時間を最大85%削減したとのことです。

詳細は以下リンクよりご覧ください。

参照:audEERING, “Significant Time Savings for Game Tests with Emotion Recognition”,https://www.audeering.com/wp-content/uploads/2022/02/CS_PlaytestCloud_EN-web.pdf, (参照2024/03/06)

  1. 医療従事者トレーニングシミュレーション

参照:the simulation crew,The Simulation Crew – Home - The Simulation Crew, (参照2024/03/06)

オランダのthe simulation crewという会社では、バーチャルのシミュレーショントレーニングツールを提供しています。

そのうちの一つ、医療従事者のためのトレーニングツールを提供するために導入されたのがaudEERINGの感情解析AIでした。

医療従事者は、細心の注意と共感力を持って患者と接しなければいけませんが、実際の現場ではミスが許されません。
そのため、インターンや新人を教育するためにミスが許される練習環境が必要でした。
このソリューションは、コンピューターゲームのようなシミュレーション環境で、患者とのロールプレイングを行います。その中で出てくる患者のキャラクターはプレイヤーの感情を認識し、患者が取ると想定される感情で反応します。
しっかりと共感を示さずに患者と接すると、患者はイライラしたりナーバスになったりするので、適切な対応の練習ができるとのことです。

詳細は以下リンクよりご覧ください。

参照:audEERING, “VR & AI GAME CHANGERS IN HEALTH”, https://www.audeering.com/wp-content/uploads/2021/08/CS_SimCrew-EN.pdf, (参照2024/03/06)

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。これまでは人間が行っていた作業も、コンピューターが感情を理解することによって人間の代わりにできる作業が増えてきている事が分かります。

感情解析AIであれば人間と同じように感情判断が可能でありつつ、バイアスや差別等好ましくない要素は排除する事が可能です。

また、感情に呼応するエンターテイメントコンテンツもまだ目新しく、私も体験していてワクワクしました。

まだまだ新しい領域の感情解析AIですが、このように様々な事例を見ることで
「この作業はAIで代替できるかもしれない」「こんなコンテンツがあってもワクワクするな」等想像が広がりますよね。

私たちEmpathは、主に日本語音声を使って作られた、音声からの感情解析モデルを提供しています。
目的に合わせてモデルをカスタマイズすることも可能です。

公式ホームページはこちら

企画の壁打ち等も承っておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。